黒米 福島町黒米生産会

理想的な地域内での連携

「黒米」は、炊くと紫色になります。紫の色の正体は「アントシアニン」と「ビタミンE」。アンチエイジングや美肌効果に有効なポリフェノールの一種です。白米には含まれていないこうした優れた栄養成分を持つ黒米は、稲の原種“野生稲”の特徴を受け継いだ「古代米」とも言れれ、健康食・美容食として注目されています。
みなみ北海道でも、近郊スーパーのご当地野菜のコーナーなどで見かけることが多くなりました。産地は福島町。2007年から試験栽培を始め、その3年後には町内での販売を開始。徐々に販路を拡大しています。

黒米 福島町黒米生産会

「福島町は圃場が狭く、町全体で21町歩(約20ヘクタール)ほどしか水田がないんです。その小さな土地で、少しでも単価の高い作物を作ろうと思い、黒米を始めました。黒米は気候の変化や環境変化にこだわらずに育てることが可能だというあたりに着目したんです」。
お話を伺ったのは、福島町役場農林課の花田雅昭さん。新たな地域の特産物として“黒米”を育てていこうと、生産者のみなさん、そして農林課所属の4名をメンバーに「福島町黒米生産会」が動き出しました。地元農家が生産し、その宣伝と販売を役場が担うという、理想的な地域内での連携が始まったのです。

黒米 福島町黒米生産会

「福島町黒米生産会」では、試験栽培からの様子をブログを使って広く発信していくかたわらフードフェスタや物産展などにも趣き、熱心にPR活動を行なってきました。「生産会」のメンバーと共に、時には町長自らも一緒に出向きます。生産者や加工業者が並ぶブースの中に、役場の人たちが「黒米」ののぼりを持って宣伝する様子はとても頼もしく印象深いものでした。
そうして販売先は広がりをみせ、今では、市内のホテルや飲食店などの食材として使われ、生協や札幌の“どさんこプラザ”などにも、福島町の黒米が置かれています。

黒米 福島町黒米生産会

黒米はすでに「いかめし」や「べこ餅」という商品となり、そして、新たに「黒米粉」という粉状になったものが、市内の菓子屋やパン屋などで使われて始めています。もちろん、町内の「道の駅」や「トンネル記念館」でも販売され、地元で有名な千軒そば屋さんでも食べることができます。
福島町では、まさに町をあげて、地元の特産“黒米”を売り出しているのです。

(取材・文/山本直美)

黒米 福島町黒米生産会

福島産「夢むらさき」の栽培チャレンジ! http://www.town.fukushima.hokkaido.jp/kuromai/index.html

福島町黒米生産会 (福島町役場 農林課農林グループ) | 0139-47-3002