塩 熊石深層水株式会社

海洋深層水とは、深度200メートル以深の深海に分布する海水のこと。海の植物の成長に必要な太陽の光が届かず、表層水と混ざりあうことのないその海水は、清浄で、豊富なミネラルをたたえています。
周囲を海に囲まれているみなみ北海道でも、日本海側に位置する熊石沖で、水深343mの地点の海洋深層水が汲み出されています。太平洋側に位置する八雲町側から山間を横断し一時間と少し走ると、目の前に開けるのは、日本海の大海原。美しい風景です。

塩 熊石深層水株式会社

塩 熊石深層水株式会社

「循環することが大事」

「異業種からの参入ですし分野も違うので、当初は販路を求めるのがたいへんでした」と話す刀禰さんですが、熊石海洋深層水、そしてこの「塩」の存在は徐々に知れ渡り、さまざまな分野へ利用され始めていると聞きます。たとえば、農作物の潅水用や液肥、防除、水産業でも活魚を輸送する歳の蓄養水としても、たらこや菓子類、醸造調味料などの加工の過程にも使われています。
「大成町で米作りを行なっている農家では、数年前からうちの“にがり”を使い、テスト栽培をしていましてね。以前から、ミネラル水は使っていたんだけど、おととし初めてにがりを使ってみたら、ものすごく透明感のある米ができたんですよ。それが、うまかったんです。乙部町でも、うちの“塩”を使った塩辛を作っているところなんですよ」。
刀禰さんは「循環することが大事だと思うんですよ。海から畑へ、そういうサイクルが地球を汚さないしね。目の前にあるこの豊富な海洋深層水を、みなみ北海道の中で活用することができたら、本当の意味で特産品となっていくのではないかと思いますね」と話します。

塩 熊石深層水株式会社

(取材・文/山本直美)

熊石深層水株式会社 | 北海道二海郡八雲町熊石平町114番地1 | 01398-2-3131 | http://www.kumaishi.jp