だるま食品本舗

「生産者とのつながりを大事に、地元の良質素材を使った商品開発をしていきたい」
——“地産地消”の理念を持つ食品メーカー「だるま食品本舗」。
“もやし美人”や“だるま納豆”など、地元のスーパーには毎日かならずと言っていいほど同社の商品が並んでいます。現在、従業員が26名。第一、第二の二つの工場で、もやしや納豆、こんにゃく、カット野菜などの加工を行なっています。

だるま食品本舗

加工原料としてみた「たまふくら」は、大豆臭やえぐみ・いやみが他の大豆に比べて極端に少なく、大粒の中にうまみが存分に含まれている良質素材。そして「大豆はふつう、納豆には合うけど豆腐には向かない、またその逆もあったりするんですが、たまふくらは加工適正が広い大豆でしたね。そういう意味で、いろんな加工ができるんじゃないか」と期待したと言います。

だるま食品本舗は、加工業者の立場から「たまふくらプロジェクト」にも参加し、積極的に商品化に取り組むことにしました。
以前から地元産の大豆で作っていた同社の納豆や豆腐の新素材として、他にも水煮や、豆腐・豆乳、きな粉など、たまふくらの加工品を増やしていきました。
粒の大きさなどで加工適正の賛否が分かれた、たまふくらの納豆は、ほっくりした大粒が食べ応えと旨みを持つ、個性ある商品として新たに加わりました。豆腐もしかり、たまふくらのうまみをそのまま凝固したかのような豊かな味わいが評判となりました。水煮にいたっては、豆本来がそのまま味わえる使い勝手のいい商品として人気です。

「素材自体がおいしすぎて」と商品化が長引いてしまったという煮豆のシリーズは、プロジェクトの初年度から商品化を続けてきましたが、「何度試作を繰り返しても、なかなか水煮を超えられなかったんですよ」と笑います。その煮豆は、ようやく納得のいくものとして商品化され、地元産の「王様しいたけ」や「がごめ昆布」などと合わせたシリーズとして、店頭に並んでいます。

だるま食品本舗

入社と同時にプロジェクトに関わることになった工藤社長は、こう振り返ります。

――「当初、収量が未知数であったこともあり、たまふくらを何十トン確保するという体制ではなく、生産者と情報交換しながら、ステップバイステップで進めていこうと思っていました。それは今も変わりません。そしてこれからは、エリアの限定でもなくグループの限定でもなく、生産者限定という時代かなと思っているんです。一個人として生産者さんの名前を付けてね。そういう商品づくりに入っていくのかなと思っています。生産者の方が安定的に品質のいいものを作り続けられたらと思っています」と話します。
そして、業界自体が始めてだったこともあり「周りに方々に助けられて、がむしゃらに取り組んでつっぱしってきたなという感じです」とも。たまふくらという素材に出会ったことで、熱意ある生産者とのつながりが出来、大事なことを学ばせてもらい、同業者である作り手の現場を見させてもらうことで、おいしさの指標も知ったと言います。

だるま食品本舗

だるま食品本舗のwebページには、「地産地消で道南の食を考える」とあります。「たまふくら」を始め、みなみ北海道には、まだまだ豊かな素材が多く在ります。そうした特産物を世の中に送り出す地元の食品メーカーとしての今後にもまた期待が高まります。

(取材・文/山本直美)

だるま食品本舗

((株)だるま食品本舗 | 函館市西桔梗町589-216 | 0138-49-3569 | http://darumahonpo.main.jp

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